2008年4月4日金曜日

オウル市と産官学連携の概要----インタビュー概要

 同地域のサイエンスパーク運営会社であるTechnopolis社はヘルシンキ証券取引所に上場しており,オウルだけでなく,ヘルシンキ近郊のヴァンター,エスポーにもブランチを持っているが,オウルでのインタビューでは,Technopolisの持つインキュベータに入居し、インキュベータ入居企業のための業務を行っているOulutechと地域開発企業であるOulu
Innovation,Medipolisの運営母体であるMedipolis GMP,オウル大学に対するヒアリングを行った.

 Oulutechの出資の構成は,オウル大学の基金が30%,Technopolisが30%,国営ベンチャーキャピタルであるSITRAが40%となっており,起業のための様々なビジネスサービスを提供している.Oulu
Innovationは2005年の始めに設立された新しい組織で,オウル地域のハイテク科学技術のビジネスを助成するためのプラットフォームとなっている.Oulu
Innovationの業務の中で最も重要なプロジェクトは,オウル地域のCoEプログラムと,Oulu Growth
Agreementと呼ばれるオウル地域の経済戦略へのコミットメントである.なお,Oulu
Innovationに対する出資比率はオウル市が76%,Technopolisが24%となっている.

 Medipolis GMPは,1996年にはじまった地方の開発プロジェクトを受けて2001年に設立された有限会社であるMedipolis社の100%子会社である.オウル大学病院と回廊で結ばれた土地に5階建てのバイオインキュベーションセンターが建てられており,その運営をMedipolis社が担当している.GMPとはWHO(世界保健機構)が規定する,医薬品製造の国際規格基準であり,製造管理・品質管理に関する国際的な標準規格である.同社は前例のない医療分野で試験的に用いられるもの医薬品などを少量生産している.

 次にオウル大学であるが,今回のインタビューではオウル大学で教鞭をとる外国人教授(ドイツ,オランダ籍)にインタビューをすることができた.起業家でもある外国人の目から見たフィンランドのイノベーションシステムというテーマでのインタビューとなっている.